【You miss 100% of the shots you never take.】
【シュートを打たなければ100%外れる
(やらなければ何も進まない)】
この言葉は、アイスホッケープレイヤーであるウェイン・グレツキーさんの名言です。さて、今回は私がワーホリ中に最も勇気を振り絞った『賃金交渉』の話をします。

前回の記事を読んでくださった方はご存じだと思いますが、私はワーホリ中4つの仕事を経験しました。今思えばどの仕事も楽しく自分の身になる経験ばかりでしたが、中でも後半の半年間働いたcafeでは自分がとても強くなったと思います。私は、3つ目のドライバーの仕事を辞めてから1週間ほど仕事を探していました。なかなかヒットせず、仕事が見つからなかったらどうしよう…と凹んでいるとたまたま家の近くのCaféで求人が出ていたのですかさずCVを持って直接話に行きました。ラッキーなことに即雇ってもらえることになりました!(なぜ即雇ってもらえたか後になればわかると思いますが、とにかく人手のいる職場だったから。)
そのCafeはオフィス街の中にある唯一のCaféで、7時から16時までオープンなのですが果てしなく忙しいお店でした。マネージャーはギリシャ人版の湯婆婆そのもの。 働き始めてすぐの頃は「あなたの返事好きよ」(反抗せず何でもyesと聞くから。) とか「あなたってcleverね」とか言ってくれてたのに、数日経つと鬼のように豹変????…毎日何かに誰かに絶対怒る。怒るというか罵声が店中に響き渡るような感じ。もちろんその矛先は私にも。そして、「あんた、私の言ってる事わかってんの?yes って言ってるけどそのyes嫌いだからやめてちょうだい。誰でも分かるとこ言わせないで!!あんた次やったら荷物持って家帰らせるわよ」brabrabra…とまぁ、ほんの一部ですがこんな状態。
何が彼女をそこまでイラつかせているのか。どうやったらしかめっ面の彼女を笑顔にできるのか考え、よし!明日は彼女を笑顔にするよう頑張ろう✨と気合いを入れて仕事に行き、全力の笑顔で「good morning」と挨拶した日には「あんた~!何その派手なレギンス!黒しかダメなのよ!」と朝一怒られ撃沈。
黒のズボンしかだめだと知らなかったなんていう理由は聞いてもくれず、「履き替えてきます」というと、「どーでもいいから、さっさと持ち場に就きなさい!」と言われ、テンション下がり目で持ち場で作業を開始。そうすると、何も知らない周りのみんなが私のレギンスを素敵だと褒めてくれ、それを聞いた湯婆婆の逆鱗に触れ、難題を与えてくる。仕事の終了残り10分前に「売れ残ったパイを売り切らないと、あんた今日は家に帰させないよ!」と言われ、負けてられないと燃えてきた私は見事売り切り彼女にどや顔。すると「ラッキーな子だね????」と去っていきました。
ある日は、湯婆婆が私に怒ってる時に、彼女の旦那さんが「この子は良い子だよ。よく頑張ってる。」とフォローしてくれたおかげで、湯婆婆は更に苛立ち「マンマミーア」と言いながら私の背中に1発平手打ち。もうパワハラの域。3週間ほど経って仕事にも慣れてきた頃「getting better」 と言われ、湯婆婆の態度が変わってきたと思ったら、耐えきれなくなった同僚が3人一気に辞めてしまいました。私も毎日恐怖に耐えながらしていて、同僚がいたから頑張れていてのに…とてもショックで、家に帰ってそのことを彼に話したら「お給料上げてって交渉するべきだ!」と言われ、怖いと拒否する私。
※自分のお給料が満足じゃなかったら交渉したり、さらに良い仕事に変わったりするのは日常でよくあるのが日本と違うところ。
「湯婆婆が怖くて、そんなこと言おうもんなら…考えただけで怖くて言えない。」と言ったら、「君は失うものなんて何もないんだから!職場の人達が助けてくれるのか?誰も面倒見てくれないよ!じっと待ってても何も現状は変わらない。怖いのはわかるけど踏み出さないと何も手に入れられないよ!」と言われました。それでも恐怖心が勝つ私に例を挙げて説明????
「僕は君に出会ったとき、運命の人だと感じた。君を手に入れたいと思った。でも、もし断られたらどうしようと思うととても怖かったんだ。だけどあの時勇気を振り絞って声をかけたお陰で、僕は今君とこうして一緒に入れている。誰も自分の人生を気遣ってくれたり、助けてくれない。だから何事も、自分の手でつかみ取るんだよ。僕の机の上に貼ってある 言葉『You miss 100% of the shots you never take. 』はそういうことなんだよ。君が思っているより、失うものなんてないんだから。」と、かなり説得されアイスホッケーのウェイン・グレツキー選手の名言を教えてくれました。
そして、僕を湯婆婆だと思って練習ね!と彼の指導のもと何回も家のリビングで賃金交渉の練習????????笑 【目を見て伝える、おどおどしない強気な態度】が大切で、ダメだしされながら一言一句間違えないように練習しました。その翌日、勇気を振り絞って賃金交渉した結果。時給1$UP しました???????? 心の中は大絶叫!!彼にそのことを報告すると、一緒に喜んでくれ「君は今日何を失ったの?」と聞かれました。「え…失ったもの?何もないよ?」「じゃあ君は何を得たの?」「…1ドル。時給1ドルアップをゲットしたーーーー!!」となんだか、くさいセリフの上に上手く騙されたような話ですが上手くいったんです。

もし、ワーホリ中に賃金のことで悩んだ場合。私は身をもって体験したので、ボスやマネージャーに勇気を出して交渉すべきだと思います!ただ、私の事例が少し特殊だったこともあるので皆さんに当てはまるわけではありません。あくまでも参考程度にしてください。私では、何故私が賃金交渉に踏み切ったかおさらいすると…
- マネージャーの性格や暴言の数々
- 現場で働いているスタッフが耐え切れず一気に辞めた
- そんな職場だからトライアルに来ても新しい人は長続きしない
- 仕事量が増えるが彼女の口数は減ることがない
- お客さんがいてもお構いなしで叫びながらキレる
と、以上のことがありました。この年になっても号泣しながら家に帰るというような辛いことも多々。その度に耐え切れず、何度もお給料日になったら辞めようと思いましたが、何故かお給料日の日だけ丁寧で優しく「Thank you.」と言ってくれ、その言葉に騙されてもしかしたら来週から彼女は変わるかもしれないと願いつつ日々が過ぎていきました。(辞めるということを言い出すのも怖かった????)そして、辞めようと思った矢先に同僚が音信不通で職場に来なくなることも。ヘッドシェフも大喧嘩の上、店を去っていき私が働いた半年間で13人もの人が職場を辞めていきました。(それもオーストラリアらしいそうですが????)上記に書いたようなことがきっかけで、強みを握った私は交渉に踏み切ったわけですが交渉するうえで大事なことは、相手を納得させること。私が交渉材料で使ったのは
- 家賃・生活費を払うのにこの時給では困難だから時給を上げてほしい
- 時給を上げることが出来なければ他の仕事を探す(人手が少ないので店側としてはピンチのはず)
- 時給は今の+5ドル(5ドル要求なんて厚かましいと思っちゃいますよね。日本なんて数十円上がるのがやっとなのに…でも下げられるのは目に見えてるのであくまでも高めに設定)
ということ。全ては彼の指示通りです。まず、このことを強気で練習通り伝えた私は内心震えていました。すると湯婆婆は鼻で笑い、「仕事もろくに出来ないあんたがよく言うわね。周りが辞めたからって、そんな時給払えるわけないでしょ。シェフやバリスタでさえもそんな金額貰ってないわよ。好きにしなさい。」と…想定通りの返事が返ってきました。でも怯まずに、「わかりました。そしたら新しい仕事が見つかり次第辞めます。」と強気で返事。するとまさかの「わかったわ。あんたは丁寧だし仕事は真面目にするし、あなたのこと好きだから1ドル上げてやるわ。でもいい?みんな多くもらってないのよ。だから1ドルだけね!」と言って、私は貴重な1ドルを勝ち取ることができたのです。I like youと言われた後には恐怖で飛び上がりそうになりましたが????とても貴重な経験が出来ました。もし、あなたも賃金に不満があった場合は恐れずチャレンジしてみましょう♪状況は変わらなければ次へ進めばいいし、変わればラッキー!何事も動き出すことに意味があるのです。


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